UiPathからGoogle Apps Scriptを実行する方法

2019-03-09

最近、とあるきっかけで触るようになったRPA(Robotic Process Automation)ソフトの一つUiPath。先日、FileExchangeの自動アップロードに使えることを紹介しました。

eBayでFile Exchangeを使った出品・在庫管理の効率化を進めていくと、File Exchange用のCSVファイルのアップロード作業を自動化できないかと思うようになります。アップロードの自動化の方法はいくつかありますが、今回は、私がこれまでに試してきた3つの方法について紹介します。 File Exchangeの自動アップロード作業の自動化とは何かを自動化したい場合、その作業内容を細かく分解して見ていく必要があります。File Exchangeのアップロード作業の場合、おおよそ次のような流れになります。(1)ブラウザでeBayにログイン(2)File Excha...

いろいろ触っている中で、これで当ラボのGoogleスプレッドを使用したツールを動かすことができれば、面白いことができそうです。そこで、UiPathからGoogle Apps Scriptを実行する方法を考えてみました。

ポイント UiPathからGoogle Apps Scriptを起動できるとうれしい理由

UiPathからGoogle Apps Script(GAS)を動かすことができると嬉しい理由がこの2つの制限です。

・1プログラム6分
・1日あたりのタイマーで実行するプログラムの上限(90分)

手軽に使えて便利なGoogle Apps Scriptですが、1回のプログラムあたりの実行時間が最大6分という制限があります。このため、長時間かかる処理を行うためには、プログラムを分割して、

実行→終了→タイマーで起動→終了→タイマーで起動

という処理を繰り返す必要があります。

また、タイマーで動かすプログラムの時間も90分と制限されています。

もし、UiPathからプログラムを動かすことができれば、

・プログラム側でトリガーの設定・解除をする必要がなくなり処理が簡単に
・タイマー起動の制限90分を考慮する必要がなくなり大量処理が可能に

となります。

ポイント UiPathでスクリプトを実行するには?

UiPathでは、Webページを開いてデータの入力・編集をすることができます。スプレッドシートもWebページの一つ(URLが存在する)なのWeb操作の一つとして操作できるのではと考えてみました。

UiPathでスクリプトを実行するためには、次の2つの方法がありそうです。

(1)実行ボタンを作って押す

 UiPathでは、ブラウザ内を画像認識してボタンを押すことができます。画像認識しやすいスクリプト実行ボタンを作っておくことでボタンを押してプログラムを実行することができそうです。

(2)スプレッドシートのメニューに実行するスクリプトを追加

 Google Apps Scriptを使えば、Googleスプレッドシート上部のメニュー(ファイル、編集、表示・・・)にメニューを追加することができます。そのメニューからスクリプトを実行できるように設定した上で、UiPathのマウス・キーボードの自動操作機能を使うことでスクリプトを呼び出すことができそうです。

ポイント とりあえず動いた

とりあえず、画像認識しやすい大きくて分かりやすいボタンを作ることでスクリプトを動かすことができました。

スプレッドシートの内容や、スクリプトの実行状況が監視できるようになれば、さらにいろいろなことができそうです。

当ラボのツールにも応用できるように研究していこうと思います。

(参考)

UiPath(ユーアイパス)は日本800社・世界2,500社以上の実績を誇る、ロボティックプロセスオートメーション(RPA)業界のリーディングカンパニーです。企業の「働き方改革」を全力でサポートし、日本の新しい働き方を世界へ展開しましょう。RPAの事例やセミナーのご紹介も随時行います。

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