eBayを本気でやるならFile Exchangeから逃げちゃダメ

逃げちゃだめだ

eBay輸出をやっている人なら聞いたことがあると思います。
File Exchangeと言うキーワード。

File ExchangeとはeBayが提供している「無料」の出品ツールです。
File Exchangeというツールには具体的には大きく次の4つの機能があります。

【4つの機能】

  • 新規出品(Add)
  • 既存出品商品の改訂(価格・タイトルなど)(Revise)
  • 売れなかった商品の再出品(Relist)
  • 既存出品商品の出品終了(End)

いずれも、eBayのセラーハブなどから手動で行うことができます。これらの作業を「一括」で行うことができるのが、この「File Exchange」というツールの最大の特長です。

しかし、このFile Exchangeというツールは、

  • CSVファイルという特殊な形式
  • マニュアルが英語
  • 日本語による情報が少ない

ため、導入までに手間がかかること。そして、無くても作業ができることから、聞いたことがあっても使っている人は少ないのが現状です。

私自身、中古カメラなどの有在庫販売の場合には、仕入れ・検品作業に手間の手間が大きく、出品作業を効率化できるツールFile Exchangeは、知っていても使ったことがありませんでした。

しかし、eBayでの更なる売上アップを試行錯誤する中で、File Exchangeの必要性・その便利さを実感しました。

ここでは、File Exchangeを使う必要性・メリットと、実際にこのツールを使う場合の流れについて紹介します。

ポイント eBayで売上を上げる基本は出品数

eBayを本気でやるなら”公式ツール”File Exchangeから逃げちゃダメ

eBayで売上を増やすためにはいろいろな方法がありますが、基本はこの2つです。

(1)出品数を増やす(No Listing No Sell)
(2)適切な出品管理で仕入れた商品を売り切る(回転を良くする)

これらを行うための最大の課題。
それが「時間」です。

出品数を増やすにしても、商品の回転を良くするために出品中商品の価格やタイトルの見直し、Item specificsへのUPC/MPN等の追加を行うにしても、時間がかかります。出品数が増えてくると出品中の商品を一つ一つチェックしているだけであっという間に数時間かかってしまいます。

しかし、時間は有限

File Exchangeをうまく使うことによって、これらを効率的に行うことができるようになります。

ポイントeBayビジネス「仕事」と「作業」

eBayを本気でやるなら”公式ツール”File Exchangeから逃げちゃダメ

多くの人はeBayを一人で行っていると思います。

eBayビジネスには、

あなたがいなければできない「仕事」

あなたである必要がない「作業」

があります。

<あなたでなければできない「仕事」>

  • どんな商品が売れるか(リサーチ)
  • どんな商品を仕入れるか?(仕入れ)
  • どんな商品ラインナップにしていくか?(店構え)
  • いくらで売るか?
  • お客様とのやりとり(QA、クレーム、フォローアップなど)

など

<あなたである必要がない「作業」>

  • 出品
  • 再出品
  • 定例的な価格改定
  • 梱包・発送

など

最終的なゴールの高さは人それぞれだと思いますが、

「作業」を減らして、「仕事」を増やし、経済的・時間的な「余裕」を作る

に尽きるのではないでしょうか?

ポイント「作業」を減らすための2つの方法

出品数が増えてくると、あなたでなければである必要がない「作業」が増えます。

この「作業」が増えすぎると、あなたでなければできない仕事の時間が減ってしまい、ビジネスが上手く回らなくなります。

解決策としては次の2つしかありません。

(1)人に任せる(外注化)
(2)ツール等を使って効率化する

外注化も大切です。しかし、マニュアルの作成・募集・採用・教育など、ある程度まとまった時間が必要です。
ならば、ツール等を使って効率化するしかありません。

ポイント出品ツール比較

いろいろなものがありますが、「無料」で使えるものとしては、

  • File Exchange (以下、ファイルエクスチェンジ)
  • オークタウン for eBay (以下、オークタウン)

の2つが有名です。(Turbo Listerというものも有りましたが、2017年に廃止されるとのこと。)

オークタウンは、日本語対応であることから始めやすいというメリットがあります。しかし、機能としては 「ファイルエクスチェンジ」 の簡易版という印象です。長期的に見れば、公式で高機能な 「ファイルエクスチェンジ」 を利用した方が良いでしょう。

ポイントFile Exchange の使用イメージ

ファイルエクスチェンジの使用イメージを出品を例に見ていきましょう。

この図は、5つの商品を出品する場合の例です。
通常の出品方法であれば、出品ページから商品を一つずつ出品します。出品作業を5回繰り返すことになります。

一方、FileExchangeを使って出品する場合には、5つの商品の出品に必要な情報(タイトル・価格・商品説明など)を1つのファイルにまとめてデータを作成します。これをCSVという形式で保存して、eBayにアップロードすれば「一括」で出品が完了します。

出品データの作成をExcel・Googleスプレッドシート等で仕組み化することで、通常の数倍のスピードで出品することが可能となります。

ポイントFile Exchange を使うコツ

上で紹介したように、ファイルエクスチェンジは、在庫管理表・仕入元サイトなどの他のデータと連携して使うことで本当の威力が発揮されます。

では、ダウンロードするデータと自分の在庫管理表・仕入元サイトをどのように関連付けたら良いでしょうか?

その答えが、「カスタムラベル(Custom Label)」です。

カスタムラベルとは、セラーが自由に設定することができるラベル(識別番号・コード)です。この項目はもちろん無料で使うことができます。

eBayでFile Exchangeを使うと言っても、eBayからダウンロードしたデータだけでは、あまり活躍の場がありあせん。File Exchangeは在庫管理表などの他のデータと連携して使うことで本当の威力が発揮されます。では、eBayからダウンロードするデータと自分の在庫管理表をどのように関連付けたら良いでしょうか?その答えが、「カスタムラベル(Custom Label)」です。カスタムラベルとは?eBayでFile Exchangeを使うための準備!(データ連携のコツは・・・)カスタムラベルとは、eBayでセラーが自由に設定することができるラベル(識別番...

ポイント最初はUnsold商品の一括再出品から

多機能で取っ付きにくい「ファイルエクスチェンジ」、どこから使い始めれば良いでしょうか?

Best Match(eBayの検索順位)対策として、出品期間を短くして再出品を繰り返している人であれば、Unsold商品の再出品機能が良いと思います。

 これまで紹介してきたとおり、eBayのFile Exchangeはとても多機能です。工夫次第で様々な使い方ができます。 逆に多機能だからこそ取っ付きにくいというのも確かです。この多機能で取っ付きにくいeBayのFile Exchange、どこから使い始めれば良いでしょうか? おすすめは、Unsold商品の再出品です。 その理由は次の2つです。(1)入力項目が少ない必要な項目が少ないため、エラーが発生しにくいです。また、エラー発生時でも原因の調査が容易です。(2)元データをダウンロード可能元データをeBayからダウンロードできるので、...

当ラボでは、「ファイルエクスチェンジ」を使ったツールの第一弾として、一括で再出品できるものを作成しました。現在、無料公開中です。

詳細はこちらです。

動作環境:Windows+Microsoft純正のExcel

まだ、使ったことがない方でも使うことができるようにしたつもりです。ぜひ御覧ください。

ポイント次は出品中商品の修正(Revise)機能

「ファイルエクスチェンジ」で手をつけやすく、効率化・時間短縮・販売への効果が大きいのがRevise機能です。様々な項目を一括変更することができる機能ですが、この3つから始めれば良いと思います。

(1)価格調整
(2)タイトル修正
(3)Item Specific追加

これらは、eBayのセラーハブからダウンロードした出品中商品のデータを編集して「ファイルエクスチェンジ」で一括修正することができます。しかし、より効果的なのが在庫管理表との連携です。

当ラボで、在庫管理表と連携したツールを作成しました。

詳細はこちらです。

ポイント出品機能を使うなら

最後が新規出品です。新規出品を最後としたのは準備が大変だからです。

「ファイルエクスチェンジ」を使って商品を新規出品するためには、次の準備が必要です。

(1)eBayで自分のStoreの各種Business Policyを調べる
(2)Web上に使用する写真があること。そのURLの一覧
(3)出品する商品のカテゴリID
(4)商品詳細(Description)のHTML

1つの出品で入力する項目が20個以上あることから、これらをすべて手作業で行うことは非効率です。「ファイルエクスチェンジ」を使って出品作業をラクにするためには、

(1)検品・出品文作成ソフト・サービスとの連携
(2)無在庫販売で外部データを取り込む仕組みを構築

が必要になります。

出品方法の概要については、こちらを参考にしてみて下さい。

eBayのFile Exchangeで誰もがやりたい大量出品。これについて今まで言及してこなかった理由・・・それは、事前準備・設定等いろいろ大変だからです。具体的には・・・。(1)入力項目が多い入力の項目数は、基本的に1品ずつ出品する場合と同じになります。その数、ざっと20項目以上。再出品・修正などに比べて項目数が大幅に増えます。(2)入力項目がカテゴリ毎に異なる更に、eBayの検索順位対策で重要なItem Specificsの追加は、商品カテゴリ毎に異なることから、テンプレートとなるCSVファイルをカテゴリ毎に用意する必要があ...

ポイントFile Exchangeを使うために最低限覚えたほうが良いExcel機能

「ファイルエクスチェンジ」を使うために最低限覚えたほうが良いExcelの機能をこちらにまとめました。

eBayのFile Exchangeを使うためには、Excel等の表計算ソフトが必須です。それは、(1)eBayからダウンロードするFile Exchange用データ(2)File Exchange用の入力データのどちらのデータも、数字・文字列等の項目をカンマ「,」で区切ったCSVファイルを取り扱う必要があるからです。Excelというと・キライだ!・ムズカシイ!などという声が聞こえてきそうです。そんな方のために、File Exchange用のデータを作成する際、便利なExcelの3つの機能を紹介します。1.並べ替えeBayでFile Exchangeを使いこなすためのExcel3つの機能Exce...

仕事でExcelを使ったことがある方であれば、慣れれば使えるようになります。Excelが苦手と言ってもeBayでビジネスをしている以上、在庫管理等をExcel等の表計算ソフトで行っているはずです。

そうは言っても、私のようにExcelオタク・マニアでない限り、すべて作るのは時間の無駄になります。当ラボのツールを活用して「ファイルエクスチェンジ」の入力ファイルを作成した上で、必要に応じてExcelを使ってデータを微修正して使いましょう。

ポイントまとめ

ビジネスとして本気で続けるのであれば、File Exchangeから逃げてはいけません。
現に世界中の人たちと英語で取引をしている馬力がある皆さんであれば、使えるようになります。

当ラボでも公式ツール「ファイルエクスチェンジ」を利用するためのサービスを強化していく予定です。
お楽しみに。

File Exchangeを活用した便利なツール公開中

当ラボでは、eBayサイトからダウンロードできる各種データと連携して、File Exchangeで一括修正・再出品するためのCSVファイルを作成するための便利なツールを公開しています。

商品一括再出品ツール

無料配布中

出品期間が終了した商品を、何も考えずに再出品している方のために、File Exchangeを活用して、価格・タイトル等を修正して一括で再出品する為のツールを作成しました。
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       FileExchangeよりさらに便利なeBay APIを使ったリサーチ~出品~在庫チェックのAll in Oneツール。CSVアップロード不要。ツールからボタン一つで出品操作。出品後の在庫チェック・在庫切れ時の出品終了操作は全自動。

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