eBay APIを使いこなそう:用途別まとめ

2025-09-29

eBay API を使うと、出品や在庫管理、リサーチ、翻訳など様々な作業を自動化・効率化できます。
当ラボでも、出品やリサーチ用のツールを開発する際に API を活用しています。

「じゃあ他にはどんな API があるの?」と思う方のために、用途別に整理してみました。

ポイント1 eBay API の種類

eBay の API には、大きく分けて 2種類 あります。

全員が使える API

eBay developers programアカウントを作成すれば誰でも利用可能。出品や在庫管理、翻訳などにすぐ活用できます。

https://developer.ebay.com/

申請が必要な API

大規模データを取得する Feed API(Buy) や物流系の Logistics API 、またリサーチ系の Browse API の一部機能などは、個別申請・審査が必要です。

一般の開発者はまず「全員が使える API」から始めるのがおすすめです。

ポイント1 eBay API の種類②(形式の違い)

API には SOAP 形式REST 形式 の 2種類があります。

SOAP 形式

古くからある方式で、出品・End/Relistなどに使用するTrading API などが該当。eBay Developersサイト内でキーを作成すれば使用することが可能です。(現在は、下記REST形式にも対応しています。)

REST 形式

最近主流の方式、現在、eBayではこちらの形式への移行を進めています。セキュリティが強化されたOAuth 2.0という認証形式をとっており、定期的にAPI利用のためのキー(トークン)を更新しながら利用します。

ポイント1 用途別:全員が使える eBay API 一覧(最新)

1) 📦出品・在庫

Inventory API — 在庫アイテムの管理、オファーの作成・公開など
Listing API — シンプルな出品操作に対応
Trading API(SOAP) — 古くからある万能 API。出品や在庫更新に利用可能(現在も一部で利用される)

2) 📮注文・配送(出荷・アフター対応)

Fulfillment API — 注文の取得や発送登録、支払い紛争処理など
Post-Order API — 返品・キャンセル・未着問合せなど購入後フローの自動化
Sell Feed API — 注文や取引に関するレポート生成・取得
Trading API(SOAP) — 注文や取引情報の取得に利用可能(RESTへの移行が推奨)

3) 🔍リサーチ(商品検索)

Browse API — 商品検索や商品詳細の取得に利用可能
基本機能は全員が利用可能
ただし一部の詳細データや本番環境での利用には審査が必要

4) 📢広告・販促

Marketing API(Sell) — 広告キャンペーン(プロモーテッドリスティング等)の作成・管理
Recommendation API — 出品タイトルや価格設定の改善提案

5) 📊分析

Analytics API — インプレッション、クリック率、顧客対応メトリクスなど販売データの分析

6) ⚙アカウント & ポリシー

Account API — 支払い・配送・返品ポリシーなど販売者アカウントの設定管理
旧来の Business Policies Management API(SOAP)は非推奨で、Account API に統合済み

7) 🛡コンプライアンス(出品規約順守)

Compliance API — 規約違反やリスクのある出品を検出
Metadata API — 各マーケットプレイスのカテゴリ方針、危険物ラベル、条件などの取得

8) 💰財務

Finances API — ペイアウト、手数料、取引明細など決済関連データの取得

9) 🌍翻訳・カテゴリ・チャリティ

Translation API — 出品タイトルや商品説明の自動翻訳
Taxonomy API — カテゴリツリー、必須・推奨アスペクトの取得
Charity API — 寄付先団体の検索・詳細取得

ポイント1 まとめ

改めて整理してみると、eBay には出品・在庫管理から注文処理、翻訳やチャリティまで幅広い API が揃っていることが分かります。
当ラボでも、こうした API を積極的に活用しながら、新しい仕組みづくりにつなげていきます。

今後は、それぞれの API の機能や使い方をもう少し細かく見ていきたいと考えています。

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