Google Apps Scriptの6分の壁を突破するもう一つの方法
当ラボで提供しているこちらのツールは、Googleスプレッドシートとそのプログラム機能であるGoogle Apps Script(GAS)を使って作成しています。
Excelが不要、Windows/MACどちらでも動くという特徴があります。しかし、プログラムの実行時間に制限があります。
今回は、VBScriptというWindows標準のスクリプト機能(プログラム機能)を使って、GASの実行時間の制限を回避する方法を紹介します。
Google Apps Scriptの時間制限
無料で使えるGoogle Apps Scriptですが、その実行時間に2つの制限があります。
(1)1回のプログラムの時間制限:6分
(2)1日あたりのタイマーで実行するプログラムの上限:90分
一般的な時間制限の回避方法は、(1)の時間制限を回避するために、タイマー機能を使って処理を繰り返すというものです。
すなわち
実行→終了→タイマーで起動→終了→タイマーで起動
という流れです。しかし、上記(2)の制限があるため、この方法でも最大90分しか実行することができません。
Google Apps Scriptのタイマー機能(トリガー機能)を使わずに定期的に実行することができれば、上記(2)の制限がなくなり、より長時間のプログラムが実行できます。
今回は、VBScriptを使ってGoogle Apps Scriptを実行する方法を検討しました。
(参考)RPAソフトの一つであるUiPathを活用する方法
VBSとは
Windows上で動くスクリプト言語(プログラム)の一つ。各種アプリの起動、文字の入力なども自動で行うことができます。Windowsの標準機能なので、新たなソフトを追加する必要はありません。
実行方法のイメージ
前回も紹介したとおり、Googleスプレッドシート上部のメニュー(ファイル、編集、表示・・・)にスクリプトを実行できるメニューを追加します。あとは、VBSでスプレッドシートを開き、キーボードの操作でスクリプトを呼び出すという方法です。
あとは、この操作を6分周期で繰り返すことで、長時間の実行ができます。
まとめ
今回は、VBScriptというWindows標準のスクリプト機能(プログラム機能)を使って、GASの実行時間の制限を回避する方法を紹介しました。
これを上手く使うことができれば、当ラボの横断検索ツール「e-Cross-Search」などにも活かすことができそうです。
当ラボのツールにも応用できるように研究していこうと思います。